人に贈るプレゼントを選ぶときって、めっちゃ悩みますよね。我ながらセンス無かったなぁ…なんて黒歴史も多々あり!そんな過去の自分を棚に上げ、度肝を抜くプレゼントをくれたお客との思い出を語ります。
障がい者でパチンカーでキャバ好きなホームさん
ホームさんのテーブルに呼んでもらったときのことです。VIPルームで延長を重ね、陽気に楽しむ彼は、障がい者手帳の持ち主でした。
詳しい事情は分かりませんが、障がい年金で暮らしているお方。パチンコで大勝ちしたため豪遊中だったらしい。

正統派美人のセイちゃんがお気に入りで、年金が入ると来店する常連さん。いろんな女の子とも仲良くなりたいと、セイちゃん指名に加え、ランダムに場内指名しているようでした。
席に座るなり、いきなり名刺をくれと言い出すホームさん。
キャバクラでは基本、本指名の女の子がいるお客に自分の名刺を渡すのはご法度。躊躇していると、セイちゃんが背中を押します。
「みんなからもらってるんで渡しても大丈夫ですよ!」
本指名がそう言うなら問題無かろう。
名刺を渡すと、今度は裏に以下の事を書いてくれと言う。
・本名
・電話番号
・メールアドレス
さすがに躊躇していると、セイちゃんが背中を押す。
「みんなに書いてもらってるんで大丈夫ですよ!」
本指名がそう言うなら(略
これがホームさんとの出会い。ちなみに、記入したケータイに電話やメールが来ることはありませんでした。
面食いなホームさん
時は流れ、セイちゃんが引退することに…
引退後もお店に通うホームさんが、次に本指名したのは某女優似のジョウちゃん。
なるほど分かってきたぞ…

ホームさんは絵に書いたような面食いだわ!
ジョウちゃんは売れっ子だったため、指名しても度々別のテーブルに呼ばれます。そんなときは、決まって私が場内指名されるようになりました。
顔面の選考には漏れたが、キャラは気に入られたらしい。
ホームさんの接客は、気楽に話が出来てとっても楽ちんでした。本指名のジョウちゃんは色々大変だったみたいですが…
2人きりのときは思いっきり下ネタ連発なんだそうで。下ネタ回避のため、ジョウちゃんは処女という設定にしていたらしい。
「私経験無いから、難しい話しないで!」
がお決まりのセリフだったそうです。
意外!あのホームさんが下ネタ!?やっぱ好きな子には対応が変わるのねぇ。ジョウちゃん頑張れ!
まさかのホームレスに!
この間に、ホームさんは私生活のサポートをしてくれていた後見人さん(?)とお金で揉め、家を飛び出しホームレスに!持っていたケータイも解約、新たな契約も不可能なサバイバル生活へ!

それでも年金が入る→パチンコで勝つ→お店へ通う
というサイクルを崩さないホームさんは、The・異色の存在。冬とかどうしてたんだろ…
さらに月日は流れ、ジョウちゃんが辞めることに…。ホームさんには知らせることなく、他店へ移籍していきました。
心を開いたか!?
さて次の来店時…
セイちゃん、ジョウちゃんと顔面レベルの高い女子を指名していたホームさんが、次に指名したのはなんと私でした。※私はブスです。
セイちゃん時代から既に数年が経過。ずいぶんキャストの顔ぶれも変わっており、新たな美女がわんさか在籍にもかかわらず…ついに心を開いたのか?もしくは開拓が面倒になったのか?
まぁ接客が気楽だからウェルカムですけどね✫そこで気づいたのは、本指名になった日からの話題の変化。
耳元にこれでもかと接近し、小声で延々とささやくのです。
「ウマイちゃん、今度、一緒にホテル行ったら、服脱がせて、おっぱい…ブツブツ…」
噂の下ネタキターーーー!
これはキツイ…
ウマイ「なに~どうしたのホームさん!ホテルがどうしたって?」
私の声はでかい。
ホーム「シー!声が大きいよ!」
どうやら、黒服さんや周りのお客さんには下ネタのことは絶対にバレたくない様子。なるほど今まで気付かなかったわけだ!
「シー!声が大きいよ!」
この日から、ホームさんの定番セリフと化したのでした。これを機に、私も処女ってことにしといたぜ。
サプライズなプレゼント
ホームさんが持ってきてくれるお土産やプレゼントは、バラエティに飛んだものばかり!
・ボロッボロのインスタントラーメン
・ドリップしまくりの刺身パック
・駅弁、お茶、スイーツ
・大量のエロDVD、大人のオモチャ
・コスプレ衣装、下着、水着、洋服、靴
・枕、クッション、ぬいぐるみ
・ヘアアイロン
・結婚式場のカタログ、ビジネス書
・某ショップのポイントカード
昭和の名曲『プレゼント』の替え歌にしたい勢い…
パチンコで勝てなかった日は顔だけ出し、ウマイちゃんに渡しといて~!と、大量のポケットティッシュを置いていったことも…
ツッコミ所満載なアイテムが多いなか、まれにセンスの良いプレゼントもいただきました。一番愛用したのはヒールですね。サイズもピッタリ、お店で履くのにベストでした!

さて、サプライズプレゼントの話です。
席に座るなり、唐突に紙袋を差し出すホームさん。中には新品のグロスが!ホームさんがグロスを選ぶ・買う姿が想像つかねぇ…
ウマイ「あら~ホームさん!どうしたのこれ?私のためにわざわざ買ってきてくれたの?」
ホーム「いや違うんだ~拾ったんだ~」
拾った…だと!?
直接唇に使用するアイテムを拾うってどんなシチュエーションよ?っていうかそんなん使えるか!!
お構いなしに開封し「俺が塗ってあげる」とのたまうホームさん。
ヤバいヤバい!どう切り抜ける!?
近寄るホーム…うろたえる私…
すると、おもむろに私の手を取り爪にグロスを塗りたくりはじめた!?
そうきたか!唇に塗られなくて良かった!それにしても、グロスにまみれていく爪はカオスである。
ウマイ「ちょっと乾くまで時間かかるかもね~!(乾くわけない)」
お茶を濁しつつトイレに避難し、デロンデロンのグロスを洗い流しました。どうやってごまかそうかな?悩みながらもテーブルへ戻ると…
下ネタモード突入w
もはやグロスに興味を失ったホームさんが、洗いたての爪を見ることはありませんでした。
ホームさん、元気かなぁ。
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